消費増税後、中古車の個人売買マーケットが活況
2014年には消費税もついに8%となり、10%への段階的増税を控え、自動車のオーナーにとっては所有コスト・メンテナンス費用を考えるのがツラい時代となってきましたね。
とある調査によれば、「1年間にかかる車の平均維持コスト」はざっと以下のとおりとなっており、個人差こそあるものの、年間で合計40万円強に達しています。
乗る頻度を減らしてガソリン代の節約に努めてみたり、あるいはユーザー車検に切り替えてみたりと、いろいろ自衛策を講じる必要はありますが…。
そうは言っても、「もっといい車に乗り換えたい」「たまに車を変えて、人生のひと時をリフレッシュしたい」といった欲望もそれはそれで人生の一コマのイベント、できるだけ大事にしたいところ。
「う~ん、しかし消費税がこんなに高くなっては、新車はちょっとなぁ…」とお思いの方。
いま静かに「中古車の個人売買」マーケットが活況を呈しつつあることを、ご存知でしょうか?
中古車 個人売買のメリット~数十万円の節約も
中古車の個人売買のメリットは、時勢に照らすなら何と言っても「個人間の取引のため、消費税がかからない」ことです。
中古車と言えど高額品、消費税の有無だけでも10~15万円くらい違ってくるのは、フトコロに大きいですよね。
加えて中古車の販売業者から購入した場合は、各種手続費用・納車費用などの「諸費用」が購入代金とは別に、追加で10万円以上かかってくるケースも多くなります。
そもそも中古車ディーラーの店頭に並ぶ段階で、人件費や店舗維持にかかる様々な中間マージンも、たっぷり上乗せされていますからね。

オーナーになった後のメンテナンス・コストが激増しつつある昨今、購入時の価格を専門店の店頭販売価格に比べ「圧倒的に割安にできる」個人売買は、とても魅力的ですよね。
車種・メーカー等にもよりますが、個人売買ですべてを完結することで、トータルで20~80万円くらいの金銭的節約になることだって、決して珍しくはありません。
昨今の日本の中古車個人売買マーケットは、車を手放す人の増加やモデルチェンジのサイクル短縮化、円安の加速による輸入中古車の増加などによって、流通台数とそのラインナップが急速に成熟しつつあります。
以前から欲しかったけれど価格の高さからあきらめていたあの憧れの車だって、個人売買ならタイミング次第で、十分に入手可能なのです。
中古車の個人売買に潜むリスクと、その解決策
さてそうは言ってもご想像のとおり、高額品の個人売買である以上、一定のリスクが存在します。
一般にネットで行われる個人売買において指摘されるリスクは「見えない相手との取引による不安感」「金額の決済がきちんと行われるか」「約束したとおりの品物が無事に手もとに届くか」の3つと言われています。
中古車の個人売買では、そもそもその車の中古品としてのプライシング(値付)が適切かどうかすら、1対1の取引に入ってしまった後は、その判別がかなり難しくなります。
これらに加えて、運輸局などに赴いて自分で行う必要のある「名義変更登録手続」がわずらわしいであることや、購入前の車の修復歴の確認にはプロのノウハウと専門知識が必要で一般のユーザーにとって困難である点などが、個人売買マーケットへの参加をためらわせる大きな要因となっていました。
最近では個人情報保護の意識も高まり、自分の個人情報や車の購入履歴などが不用意に外部に流出するリスクも考えあわせねばならず、なかなか厄介です。

避けたいのは、価格の安さに目が眩んで大手のネット・オークションに参加して、車の売却希望者と1対1で直接にやり取りすることです。
売主が該当車にかかわる情報を正しく提供しなかった場合、納期や価格の交渉や購入後の返却・返金といったリスクもすべて自分1人で引き受けねばならず、確認のためのやり取りにとられる時間とエネルギーのロスが大きくなります。
また入金後に無事に納車されるか、新しいオーナーが乗る段階で名義変更が成されているかなどにも心を配らねばならず、精神的にもかなり疲れる取引になる可能性が大です。
これらを解決する取引方法が、安心・安全な中古車の個人売買の専門業者を仲介させて、マーケットに参加することなのです。
中古車の個人売買仲介業者をおすすめする理由
中古車の個人売買仲介業者には、上述したデメリットを解決するシステムが用意されています。
すなわち、
等々です。
購入後もメンテナンスや一定期間の保証にかかるサービスを付ける事業者もあり、購入希望者の安心感を増す工夫も凝らされてきています。
このように消費税負担を気にしないでよいこと、そして取引参加から納車にいたるまで金銭のやり取りを含めた手続代行サービスが充実していることが、中古車個人売買の専門業者を利用する最大のメリットとなります。
ただし一つ注意したいのは、個人売買そのものに消費税はかからなくとも、たとえば取引後に仲介業者の保証サービスなどを利用する場合には、別途費用や消費税が発生する可能性がある点です。
これらはあらかじめ事業者のホームページで、利用条件をよく確認しておく必要があります。
しかしそれらのコストを勘案しても、街中の中古車ディーラーから購入することに比べれば、グッと割安になるはずです。